ちちんぷいぷいケーシィ&ユンゲラー
今回は2匹まとめて。
Abra(日本語名:ケーシィ)
発音 : アブラ
元の英単語 : Abracadabra
Kadabra
(日本語名:ユンゲラー)
発音 : カダーブラ
元の英単語 : Abracadabra
Abracadabra (アブラカダーブラ)
【名】アブラカダブラ、訳のわからない言葉
初代って、鋼もフェアリーも悪も存在しないからエスパータイプが圧倒的に強くて、ミュウツー抜きにしたらフーディン最強なイメージ。(私だけ?)
そんなエスパータイプの代表格で、超能力使いの不思議キャラ・ケーシィ一族の英語名は、魔法をかけるときの呪文から来てます。この「アブラカダブラ」は、日本語に無理矢理訳したら「ちちんぷいぷい」とかかな。
訳のわからない言葉、って意味にも派生してて、これは日本語で「ちんぷんかんぷん」ってこと。
アラジンのジーニーが歌の中で一瞬言ってたりするこの呪文。明らかに中東系の言語に語源があると思うんだけど、何語由来なのかは結局はっきり分かってないみたい。
そもそもポケモンの英語名は、英語圏と英語に抵抗の低い国々だけで使われてて、ヨーロッパの大きい国とか中国ではそれぞれ独自のポケモン名をつけてます。なのに‘Abracadabra’の前半Abraがケーシィ、後半cadabra(Kadabra)でユンゲラーなのは英語だけじゃなくてフランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語でも全く同じ。
Abracadabraって、やっぱ世界的に有名というか、呪文といえばこれ、って感じだもんね。
ちなみに、ケーシィのモチーフって明らかにキツネだと思うけど、スペイン語で「ヤギ」のことを ‘cabra’(カブラ)って言う。ヤギはヨーロッパ(北欧?)では魔法と結び付けられる動物らしいし、ユンゲラーとフーディンは髭生えてるから、もしかしたらヤギの要素も入ってるのかも。
最後に、初代のポケモン図鑑のユンゲラーの説明がこちら。
「あるあさのこと。ちょうのうりょく しょうねんが
ベッドから めざめると ユンゲラーに へんしん していた。」 …こええええ。
〈参考サイト〉
アーボックの動きを一言で言うと
Arbok
(日本語名:アーボック)
発音 : アーボック
元の英単語 : Cobra
アーボックは日本語名と英語名が同じという意味ではレアポケモン。「コブラ」のアナグラム(☆クイズ☆アーボ&アーボック!!(※記事はアーボ) - むーまの まったり英語ブログ)だったなんて知らなかった人多いはず。(Cobraのcじゃなくてkが使われてるのは単に音とスペルの問題だと思う)
そういえば英語には、 ‘hiss’(ヒス)っていう単語があって、これは「(ヘビとかが)シューシュー音を出す」っていう、意味が長い動詞。‘Oh, it’s hissing!’(わぁ、こいつ、シューシュー言ってるよ!)みたいに使えます。
英語には日本語の「シューシュー」みたいな擬音語・擬態語がないから、いろんな動きを生き生きと表す動詞がたくさんあって、意外と学校では習わないから覚えるの大変だけど面白いんだよね。
そういう語彙を自然に増やしたいなーって人は、映画を英語字幕で観るのがいいかも。字幕の場合は、聴覚障害の人も楽しめるように、実際のセリフだけじゃなくて、「ニヤニヤ笑う/smirk(スマーク)」とか「ブツブツ言う/mumble(マンブル)」、「ガラガラ鳴らす/rattle(ゥラトル)」みたいな場面も文字として英語で描写されてるので、「この動きってこういう動詞で表せるんだー」ってめっちゃ勉強になります。‘Hiss’も字幕で実写版アラジン観てたら出てきた気がする。
ちなみに「ガラガラヘビ」のことは、英語で ‘rattlesnake’。日本語と同じ発想ですね。笑
あと、アーボックってドラゴンタイプじゃないのに卵グループがドラゴンなのは、「バジリスク」っていう、竜みたいな伝説上の毒蛇のイメージがあるから(らしい)。
〈参考サイト〉
☆クイズ☆アーボ&アーボック!!(※記事はアーボ)
Ekans(日本語名:アーボ)
発音 : イーカンズ
元の英単語 : ???
今回はいつもと違って、英語名の由来を読者のみなさんに当ててもらおうと思います。
ということで、ブースターの記事(不遇のブースターと時事クイズ - むーまの まったり英語ブログ)以来のクイズコーナー!!ジャジャン!
Q.アーボの英語名はEkans、アーボックの英語名はArbokですが、それぞれどんな単語が由来でしょう??
東大王じゃなくてもたぶん大丈夫。すぐひらめいた人は一気に下へ。
ヒントはこちら
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ヒント:スペルに注目してみよう。知ってる言葉が出てこないかな??
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正解は…それぞれ、‘snake’、‘cobra’でした。
(Ekansを逆から読むとsnake, Arbokを逆から読むとkobra(cobra))←こんな風に、スペルを並び替えて作った単語のことを「アナグラム」っていいます。
snake (スネイク)
【名】ヘビ
【動】蛇行する(くねくね進む)
Ekans、逆から読むとSnake!単純だけどちゃんとそれっぽい名前だよね。
Snakeのスペルにある発音されないeが、Ekansにするとちゃんと「イー」って音になってるのがいい感じ。笑 そもそも、単語の最後によくついている発音されないeは、「サイレントe」って言われてて、これを知っとくと知らない単語もスムーズに読めたりします。
アルファベットのa,i,u,e,oはそれぞれ「ア、イ、ウ、エ、オ」って読めるけど、これ、「エイ、アイ、ユー、イー、オウ」ってアルファベットの読み方で読むこともできるよね? 「サイレントe」とは、『単語の中のa,i,u,e,oをこのアルファベット読みで発音するとき、語尾のeは発音しない』ってルールのこと。(※細かーく言うと長くなるので、超簡単に説明するとこんな感じ)だからsnakeの場合は、aを「エイ」と読むので、「スナーケ」でも「スナーク」でもなく「スネイク」になります。
英語の正しい発音もそうだけど、この「サイレントe」も、中高英語の必須内容には入っていない部分なので、なんとなく気づいてたけど学校では教えてもらってないって人が多いはず。「私の先生は授業で教えてくれたよ」って人がもしいたら、たぶんそれは授業計画が相当順調に進んでた証拠で、普通はそんな余裕ありません…だから知らなくても先生を責めないで。笑
日本語の場合はArbokだけ英語名と同じで、Ekansは採用されませんでした。笑
アーボックの進化前だからアーボ、って感じの適当なネーミング…と思いきや、意外と他の意味もあってびっくり。というのは、ヘビ用語(?)で「ボア科」ってのがあるらしい。笑 「ボアコンストリクター」とか「アマゾンツリーボア」とか強そうな名前のヘビがこの仲間で、この輩たちの中で一番デカいのがアナコンダらしい。
ということで、「ボア」を逆から読んで「アーボ」。ちゃんと逆読みの法則守ってたんだー!
ちなみに、ヘビを表す英単語はsnakeの他にもう一つあって、ツタージャの進化系のジャノビーとジャローダにはそっちが使われてるので、いつか書きたいな。ツタージャファミリーの英語名、めっちゃいいのよー!
〈参考サイト〉
ダグトリオに見る文法とハワイの自然と発音と教員あるある(意味不明)
Dugtrio
(日本語名:ダグトリオ)
発音 : ダグチュリーオ
元の英単語 : dug + trio
dug(ダッグ)
【動】digの過去形・過去分詞形
「♪ディグダグ・ディグダグ・ダグダグダグ」…っていう謎の呪文、初代のアニメ見てた世代の人ならたぶん分かるはず。知らなかったらとりあえずこれ見て(消されてたらごめんなさい)↓
この中毒性しかないディグダたちの鳴き声、子供のころは知る由もなかったけど、実は普通に英語の勉強になんのよ!笑
動詞dig(ディグ)は過去形・過去分詞形ともにdug(ダグ)なので、dig-dug-dug(ディグ-ダグ-ダグ)っていう変化をします。なのでディグダたちの鳴き声真似するだけで「掘る」の変化がなんとなく覚えられちゃう…!マジであいつら偉大。
名前とは関係ないけど、アローラのディグダとダグトリオって何であんないかつい髪の毛生えてんの?ってみんな思ったよね?ダグトリオの英語の説明サイトに書いてあったんだけど、どうやらあれ、ハワイのキラウエア火山から出る「ペレ―の毛」って呼ばれる噴出物をモチーフにしてるらしい。
このペレーの毛とやらは、火山の爆発で噴き出たマグマが空中で冷えて鋭い髪の毛みたいになったもののことらしい。ペレーっていうのはハワイの神様の名前。ペレーの毛の他にペレーの涙とかがあって、それらを観光客がすぐ触ったり持って帰ろうとしていろいろ汚れるもんだから、観光バスの運転手とかがイラついて「火山にあるものを持って帰ったらペレーに呪われる」って言ってたら、今ではそれが昔からあるハワイの伝説、みたいな感じになってるらしい。笑
まぁとにかく、アローラのディグダとダグトリオが鋼タイプなのも、そう言われればちょっと納得できるよね。意外と深く考えてあるからポケモンってやっぱいいわー。
trio (チュリーオゥ)
【名】三重奏、トリオ
ロバートとかパンサーとかネプチューンとかダチョウ俱楽部とか東京03とか森三中とかハナコとかジャンポケとか我が家とか四千頭身とか3時のヒロインとかジェラードンとかGAG少年団とかBコースとかトリオ芸人っていっぱいいるよね(お笑い好きすぎて省けずだいぶ行数使ってしまった)
イタリア語の音楽用語が英語になったんだけど、もはや日本語でも普通に使われてるので意味は説明不要かな。まぁ発音のコツとしては、普通に「トリオ」って言うよりも、「チュリーオゥ」って感じで言うと英語っぽく聞こえるはず。英単語の‘tr’の部分は、「チュ」に近い発音にすると格段に英語っぽく聞こえるのでぜひお試しあれ。なのでtrainは「トレイン」じゃなくて「チュレイン」、tryは「トライ」じゃなくて「チュライ」って言ってみよう。
愚痴コーナー:
学校の先生のプチストレスあるある→中学生女子の仲良しトリオは最初仲良くても後々クッソ揉めるので割と迷惑。職員室で「〇〇さんと△△さんと□□さんが仲いいみたいですよー」とか聞くと嫌な予感しかしない。今の時代、友達同士の喧嘩も先生の対応案件なので、女子はできればトリオ作らないでいただきたい。笑
あんな髪の毛生やしてイケイケのダグトリオ、それぞれむっちゃ我が強そうだけど解散したりしないのかな…。
〈参考サイト〉
CNNの雑誌に載りました
CNN English Expressっていう、大学生・社会人向けの英語雑誌のミニコーナーに、私の投稿が載ってましたー!
投稿したのは、英語にない日本語表現を英訳してみようっていう読者参加型コーナーで、「猫をかぶる」とか「縁の下の力持ち」とかの独特な表現が毎回お題になってるやつ。
8月号のお題は「大人買い」で、私は 'King's shelf sweeping'(王様にとっての棚掃除)で出したら乗りました。笑
まぁこのコーナー、掲載基準が全然よくわからないし、賞がついてる回答がいまいちピンとこないことが多い(ていうかもっとユーモアのある回答を載せてほしい!)ので、そんなに参考になるものではないかなーとは思う。でもわりと真面目に考えて3回くらい応募してやっと載ったので嬉しい。
ということでこれを父に報告したら、「『大人買い』って何?」っていうまさかのリアクションでした。笑 「大人買い」って、そもそもおじさんには知られてない日本語なの...?仕方ないから父に説明したけど「いっぱいお金使うってこと?」的なこと言ってていまいち理解できてないっぽかった。笑 日本語むずい!
ディグダで知る くまのプーさんのテキトーさ
Diglett
(日本語名:ディグダ)
発音 : ディグレット
元の英単語 : dig + -let
dig(ディグ)【動】(~を)掘る
初代の地面タイプといえばこのポケモンなので、ディグダには地面と最も関係が深い、「掘る」っていう動詞が使われてます。日本語の「掘る」って聞いて思い浮かべるイメージは、シャベルでちまちま土を掘り返してる感じだと思うんだけど、それに近いのが英単語がこのdigかな。
英語の場合は「掘る」って動詞が他にもいろいろあって、重機やドリルを使って本格的に地面を掘るなら‘drill’(ドリル)って言うし、化石とかを掘る(発掘する)なら ‘excavete’(エクスキャヴェイト)。これらの動詞が名前になってる地面ポケモンももちろんいます。
‘Dig‘は「掘る」の最も一般的な表現なので、その「コツコツ」「ガツガツ」進んでいく動作のイメージからいろんな表現が派生してます。例えば ‘dig in’は普通に「掘る」とか「突っ込む」みたいな意味がある一方で、食事の場面で使われると「(ガツガツ)食べる」って意味になる。
-let(レット) 【接尾】小さな
アナ雪でおなじみの ‘Let it go’(レリゴー)のletは普通に動詞だけど、今回の-letは、「接尾辞」って言う品詞で、単語にくっついて、意味の似た別の単語をつくってしまう部分のこと。日本語だと「~化」とか「~性」みたいなやつのことね。
接尾辞-letは、単語に「小さい」っていう意味をつけ加えるので、例えばbook+-letで ‘booklet’(ブックレット)っていう説明書みたいな小さい本のことを表すし、pig+-letは‘piglet’(ピグレット)で「子豚」って意味。くまのプーさんの友達に「ピグレット」っていう子豚のキャラいるんだけど、みんな知ってるかな…?
普通は-letが動詞にくっつくことはないと思うんだけど、ポケモンの名前はイメージさえ合ってればいいのでそういうルールは関係なし。Dig+letで「穴掘りする小っちゃいやつ」的なイメージが自然に出せるんじゃないかな。語尾のtが2つなのは単に発音の問題だと思う。
〈参考サイト〉
ラフレシアとどうぶつの森の思い出
Vileplume
(日本語名:ラフレシア)
発音 : ヴァイルプルーム
元の英単語 : vile + plume
vile (ヴァイル)
【形】非常に不快な、酷い/卑劣な
「ラフレシア」っていうめっちゃでかくて臭い花がある、っていうのは、子供のころこのポケモンを通して知りました。こいつが出てくる前は、熱帯の珍しい花なんて(少なくとも私は)全く知らなかったので、植物の名前をそのままポケモン名にしても別に違和感なかったのかも。ナゾノクサの進化系はキレイハナも含め全員超適当な日本語名だけど、英語名はちゃんと真面目に考えてあってえらいなーと思う。
普通に「悪い」ってのはbad(バッド)だけど、それ以上に最悪で嫌な感じを言う表現はいろいろある。英語が得意な高校生なら、terrible(テリブル), horrible(ホリブル), awful(オウフル)あたりなら知ってるかもしれないけど、このvileは教科書とかにはたぶん出ません。辞書によれば、vileは話し言葉のときと書き言葉のときで微妙にニュアンスが違うらしくて、学生には使い分けが難しいのかも。
あと、物語に出てくる悪役のことはvillain(ヴィラン)っていって、これもたぶんvileって単語と関係してるんじゃないかなと思う。ディズニー映画に出てくる悪役キャラたちのことをまとめて「ディズニーヴィランズ」って言うので(知らない人多いと思うけど笑)、villainは日本語に入り込もうとしてるのかも。
ちなみにコロナ禍で予想以上に流行っちゃった「あつ森」(あつまれどうぶつの森)だけど、私は買う気あんま起きなかったので、なんとなく「おい森」(おいでよどうぶつの森)を15年ぶりにやってみたらラフレシア生えててびびった…村を究極に放置して、それこそvileな状態にすると生えるらしい。笑
plume (プルーム)
【名】(煙などの)もくもく、
大きな羽、ふさふさの羽毛
この単語、知らなかったのでgoogleイメージ検索したら、ひたすら鳥の羽の画像が出てきました。なのでたぶん羽のイメージが強めなのかもしれないけど、ラフレシアで使われている意味は明らかに「煙とかのもくもく」のことだと思う。あの丸いとこから変な胞子とかもくもく出してきそうだし、見た目もなんかふわっと広がってる感じだしね。
火山の爆発とか原爆投下のときにできたいわゆる「きのこ雲」は、英語でそのままmushroom cloud(マッシュルーム クラウド)でいいらしい。「きのこ雲」を英語版Wikipediaで調べたら、 ‘mushroom-shaped plume’(マッシュルーム シェイプド プルーム)と説明されてました。
この単語ってどんなふうに使われるのかなーと思ったら、とりあえずWikipediaでその単語が出てきそうな記事(今回の場合は「きのこ雲」)を調べて、キーボードのCtrl押しながらF押すといいよ。そしたら検索欄出てくるから、そこで調べたい単語(今回はplume)って入れると、その単語が使われているかどうかすぐ分かるので便利。
〈参考サイト〉
https://www.disney.co.jp/fc/villains.html
クサイハナの二面性にほっこり
Gloom
(日本語名:クサイハナ)
発音 :グルーム
元の英単語 : gloom(+bloom)
gloom(グルーム) 【名】憂鬱、薄暗やみ
日本語では「クサイハナ」とかいうイジメみたいなド直球ネームをもつこのポケモンは、英語名もものすごいシンプルで、gloomって単語がそのまま名前になっちゃってる。まぁ「臭い」って言われるよりは、憂鬱とかどんよりのほうがマシかなぁとは思うよね。
ちなみに、植物関係の専門用語にglumeっていう同じ発音の単語があるんだけど、専門用語すぎて日本語でもよくわからなかったのでここでは無視することにしました。
bloom(ブルーム) 【名】花、開花
【動】(花が)咲く
名前はGloom・意味もgloomです!…で終わりかと思いきや、意外とそうじゃないのが英語名。一字違いのbloomには、「花」とか「花が咲く」っていうなんだかポジティブで綺麗なイメージがあるんです。
普通に花といえばflower(フラワー)だけど、bloomはバラとかチューリップみたいな観賞用の花だけをさすみたい。クサイハナ、よだれ垂らしてるけど、観賞用らしい。あと、「開花」っていう意味はflowerにはないので、後にラフレシアとかキレイハナになっていく感じもびみょーに含んでるのかな、と思ったり。英語名つけた人の優しさを感じてほっこりしました(笑)
〈参考サイト〉
フシギソウの英語版はナゾノクサ
Oddish(日本語名:ナゾノクサ)
発音 :オディッシュ
元の英単語
: odd + radish + oddish
odd(オッド)
【形】変な/不規則な
「変な」っていう表現は英語でいろいろあるけど、oddにはあんまりネガティブなニュアンスがないのでよく使われるほうかなと思う。日本語の「変な」と同じ感じで使える単語。
ちなみに、「不規則な」っていう意味から派生して、oddには「奇数の」っていう意味もある。ALTの先生とかがodd number(奇数)とかeven number(偶数)とか言ってグループ分けしてくるときあるので、知っとくとパニクらずに済むぞ!
radish(ラディシュ)
【名】ラディッシュ、ダイコン
日本語で「ラディッシュ」と言えばあの赤くて丸いハツカダイコンのことなので、英語のradishも基本的にハツカダイコンのイメージがあるみたい。でも英語の場合はもうちょっと意味が広くて、ダイコン系の野菜全般を意味することもあるらしい。
日本の大根は、海外の人は知らないことが多いので、説明するとしたらDaikon radishとかJapanese radishとかかな。ちなみに欧米にはhorse radish(ホースラディッシュ)っていう白い野菜があって、これがワサビと同じ味がするので、もしwasabiと言って理解してもらえなかったらJapanese horse radishって言えば伝わる(はず)。
oddish (オディシュ)
【形】なんか変な、ちょっと変わった
不思議+草でフシギソウだけど、「不思議そう」って意味もあるのは日本人ならすぐわかるよね。これっぽいことが起きてるのがナゾノクサの英語名。Odd+radishでoddish、ナゾノクサなんだけど、一応oddish自体も単語として存在してるのよ。
そもそも、単語のうしろに-ish(イッシュ)をつけると、「~ぽい」「~風の」みたいな意味を作ることができます。「スペインの・スペイン風の」はSpanish(スパニッシュ)だし、「子供っぽい」はchildish(チャイルディシュ)。
はっきりそうとは言えないけど「~っぽい」、っていうこの表現、超便利だから話し言葉ではわりとよく聞く気がします。「何時ぐらいに終わりそう?」って聞いて、’ninish’(ナイニッシュ)とか言われたら「9時ぐらいかなー」って意味だし、「ジェームズ・ボンドっぽいw」って言いたかったら’James Bond-ish’って言っちゃえばおけ。こんな感じで-ishはもはやどんな単語にくっつけてもいいので、oddみたいなよく使われる単語にくっついちゃうのも仕方ないよね。
〈参考サイト〉
人になったナッシー
Exeggcutor(日本語名:ナッシー)
発音 :エクゼグキューター
元の英単語 : egg + executor
- egg(エグ) 【名】たまご
- executor(イグゼキュタァ)
【名】執行者、実行者/遺言執行人
Doctor(医者)とかtutor(家庭教師、チューター)とかあるように、語尾が-orになっていると、人をあらわす言葉になります。Exeggcuteのcuteの部分を消して、executorにしちゃったところ、さすがのセンス。タマタマはただの卵だけど、ナッシーになると足が生えて人間っぽさあるもんね。日本語名の、タマタマ→ナッシーっていうめっちゃ安易な感じ、ほんとかわいそう(笑)
ちなみに、’executeする人’をあらわす名詞はけっこういろいろ分かれていて、executive(イグゼキュティヴ)は重役・経営幹部、executioner(イクセキューショナー)なら死刑執行人のこと。ApppleのCEO、とかでよく聞くCEO(最高経営責任者)のEはExecutiveのことで、TOEICの重要単語。
※executeの意味はこちら→タマタマの汚名払拭 - むーまの まったり英語ブログ
〈参考サイト〉