むーまの まったり英語ブログ

ポケモンの英語名とかいろいろ。

東京オリンピック事前合宿レポ②【ロシア練習初日編】

 宿への事前情報ほぼなかったこともあり、初日の朝食はこんな感じで、ちょっと少なめ。

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パンが激ウマ。

 宿の料理長は、量やメニューがこれでいいかすごく気にしていて、私を介してチームマネージャーのイワンさんに確認することに。その場にいた監督は「こんな感じでいいよ、ハラショーだよ」って言ってくれたけど、イワン曰く「量はとにかくたくさんがいい」「ご飯もいいけど、蕎麦がゆを食べたい」とのこと。なんで蕎麦がゆ?って思って調べたら、確かにロシアでは蕎麦のおかゆがごく一般的らしかった。さすがに蕎麦がゆは無理だったけど、料理長をはじめスタッフの方々がその後かなり工夫して、ロシアチームの食事はいつもおいしそうでした。

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朝食・夕食会場(片付け後なので殺風景ですが)

 深夜に到着したので初日の練習は午後からかなと思ってた(練習スケジュールは市役所の人もはっきり聞いてないらしい)けど、朝から練習したいとのことだったので、朝になってバスの手配をする。出発時間の伝達がうまくできなかったり寝坊してくる人がいたりでいろいろあったけど、なんとかバス出発。ちなみにロシア団の宿からボート場まではバスで30分なので結構遠い。バスには全員乗り切らなかったので、市役所の人が運転する車の助手席に私、後部座席にイワンと監督が乗って向かうことに(笑)

 湖に着いたら市役所の人から施設の使い方の説明があったのでその通訳をしたけど、ロシア選手は英語できる人があまりいなかった(市役所職員曰く「話が違う!」)ので、結局イワンが全部ロシア語に訳すという展開になり、最終的に「早く艇庫行かせて」と言われる

 初日はボートを搬出したり周辺機材のチェックがメインなようで、選手たちは若干暇そうにしていた。そんな中イワンが急に「がとりん、がとりん!」と言ってきたので、意味が分からずスペルを教えてもらったら「ガソリン」のことだった。何をしてほしいのかよく分からなかったので一緒に艇庫に行くと、ガソリンタンクが3つ置いてあった。「ガソリンをタンクに入れてほしい」とのことだったので、職員に伝えた。

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初日はまあまあいい天気。

 そのうち職員がガソリンをタンクに入れたので、終わったよと言おうとしたら、イワンが「固まらん!固まらん!」とまた何か言ってくる。まじで意味が分からなかったのでもたもたしていたら、練習のお世話をしているボート協会の人が「カタマランタンク」のことだと教えてくれた。監督が乗るモーターボートのことを「カタマラン」というらしく、どうやら「カタマランタンクにガソリンを入れてほしい」とのこと。さっき入れたタンクは何だったんだとちょっと思ったけど、「カタマランタンクにガソリンを入れてほしい。3分以内に!」とのことだった。そもそもモーターボートに入れるカタマランタンクが足りておらず右に舵を切ると左に進んじゃう魔仕様ボートも1台あったりして、私でさえいろいろツッコミたくなる。

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こちらがカタマランボート。波が立ちにくいのでボートの練習にはコレらしい。

 10分ぐらいして(3分とかいうのは普通に無視)、職員がとりあえず正常に動くモーターボートにタンクを入れたみたいで、一件落着かなと思っていたら、またイワンが何か叫んでいる。行って話を聞くと、「あそこでボートが止まった」とのこと。水辺に何台かボートは留めてあるけど、何が問題なのか分からないでいると、「そこじゃない、あそこ!誰かあそこまで行ける人はいるか?」・・・なんと、出発したモーターボートが湖の上で壊れて停止してしまい、湖上で動けなくなってた(笑)

 故障したボート上でボーっとしてるロシア人。「行けない!」と元気に答えるボート協会のお姉さん。結局イワンが空いてるボートを使って救出に行っていた。戻ってきた壊れた方のボートを確認すると、「エンジンが突然外れて水に落ちた」とのこと。実際エンジンとボートの接続が悪くて、なんか変な板で補強してあったので、起こるべきして起こった事故感はあった(笑)

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オール綺麗だなーと思ったら、ロシアは最終日に薬品で国旗のペンキ全部消してた(ROCなので)。自分らで国旗消すって、どういう気持ちなんだろうか。

 まともに寝もせずに現地に来てみたらいろいろトラブルがあって、機嫌悪くなられても仕方ないかもと思っていたけど別に怒られることもなく、ロシア軍団はこんな感じで初日終了。